【祝26年ぶり日本一】横浜ベイスターズ 日本一 なぜ下克上できた? 日本一の理由を徹底解説

プロ野球

2連敗からの4連勝で日本一を決めた横浜ベイスターズ。シーズンは3位争いを制してギリギリAクラス入り。3位チームがパリーグ圧倒的優勝を収めたソフトバンクを倒しての下克上。

だれも予想できなかったプレーオフでシーズンを締めくくりました。今回はその下克上できた理由を徹底解説します。

目次

  1. シーズンのチーム成績
  2. 主力選手の成績
  3. シーズン中のキーマン
  4. プレーオフ中のキーマン
  5. 日本一になれた理由
  6. まとめ

1. シーズンのチーム成績

打撃成績

 打率本塁打打点盗塁犠打
巨人.247(2)81(3)447(4)59(4)125(2)
阪神.242(5)67(5)470(3)41(5)115(4)
DeNA.256(1)101(2)508(1)69(1)85(6)
広島.238(6)52(6)390(5)66(3)116(3)
ヤクルト.243(4)103(1)483(2)67(2)137(1)
中日.243(3)68(4)358(6)40(6)113(5)
赤字はリーグ1位。青字はリーグ最下位。

守備・投手成績

 防御率先発防御率救援防御率失策
巨人2.49(1)2.60(1)2.27(1)58(1)
阪神2.50(2)2.62(2)2.27(1)85(5)
DeNA3.08(5)3.23(4)2.83(5)96(6)
広島2.60(3)2.77(3)2.33(3)66(2)
ヤクルト3.64(6)4.02(6)3.04(6)69(4)
中日3.00(4)3.32(5)2.48(5)68(3)
赤字はリーグ1位。青字はリーグ最下位。

この成績が今年のDeNAのチーム事情を良く表している。

打撃成績軒並み良い成績だが、投手成績では下位で、守備においては最下位である。

打ち勝つ野球をするチームであった。自慢の打撃陣の成績と投手陣の成績を次で見る。

2. 主力選手の成績

バッター

 打率本塁打打点盗塁犠打
桑原.27052489
梶原.29243016(2)1
.294(3)23(4)74(3)11(7)0
オースティン.316(1)25(3)69(8)00
佐野.27386200
宮崎.283(9)14(10)5610
山本.29153719
カッコ内の数字はリーグでの順位。

桑原,梶原,山本は規定打席には到達しなかった。

牧,オースティン,宮崎,佐野とクリーンナップに入る選手がしっかりとリーグでも上位の成績を残し、強力クリーンナップを形成した。

クリーンナップの前は足の使える桑原,梶原。あとには三割に届きそうだった山本が構えた。

この他にも、ベテランの筒香、若手の森敬斗、ルーキーの度会などが控えた。

投手

 登板数防御率勝利数HPセーブ数
262.16(6)13(2)00
大貫152.85600
ケイ243.42600
ジャクソン252.90800
伊勢373.622200
ウィック432.605161
ウェンデルケン281.711170
坂本482.201140
中川颯294.42361
森原582.4121329(3)
山崎康晃383.353144
カッコ内の数字はリーグでの順位。

安定した先発投手がいなくローテーション編成に苦しんでいた。しかし、エースの13勝をマークする活躍で柱となった。

中継ぎは森原守護神として台頭したが、森原につなげるまでが苦しんだ。

打者陣に比べると、さびしい成績だ。

3. シーズン中のキーマン

梶原昂希

開幕スタメンを勝ち取ったが、打撃不振で登録を抹消。6月ごろに1軍再登録され、7月以降は1番バッターに固定。打撃の調子が向上し、足の使える1番バッターとしてチームを牽引した。

森原康平

山崎康晃が守護神として固定できない中、今年は守護神として台頭した。森原がクローザーに固定されてから快投を続けた。8月に調子を落としたが、それ以降は調子を戻し、シーズンで一度も抹消されることなく、シーズンを完走した。

4. プレーオフ中のキーマン

戸柱恭孝

山本祐大と伊藤光の離脱により、プレーオフでは全試合でスタメンマスクを被ることになった。守備だけでの活躍だけではなく、打撃でも活躍した。CSファイナルでは

打率.333(21-7)本塁打1 

の成績で、MVPを獲得した。

森敬斗

シーズン終盤に打撃好調でそのまま、プレーオフでもスタメン出場を果たした。日本シリーズでも、打撃は好調で、

打率.381(18-5)をマーク。

守備では粗削りな部分もあったが、若手らしい良い活躍だった。

桑原将志

守備、バッティングと素晴らしい活躍であった。また、連敗した後ではチームを盛り上げるメードメーカーとしての活躍も担った。この役割が最も大きかったのかもしれない。

打率 .391(23-9)本塁打1 打点6

の成績で日本シリーズMVPに輝いた。

ケイ&ジャクソン

シーズン中の成績には苦しんだが、プレーオフでは相手打線を寄せ付けない見事な投球であった。ジャクソンに関しては2度の先発を担った。見事な投球だった両外国人投手には、最優秀選手賞が贈られた。

5. 日本一になれた理由

一言で言えば、打線がハマったからである。

DeNAの強みは強力打線である。打線というのは短期決戦において、ハマれば最強ハマらなければ最弱となる。

逆に投手力の強いチームはある程度の戦いをすることができる。

日本シリーズのDeNAは、当たり前に活躍して欲しい選手が活躍し、先程のキーマンに挙げた選手たちの活躍が合わさり、最強打線を結成することができた。オースティン選手のバッティングは流石でした。

打ち勝つ野球はレギュラーシーズンを通して勝つことは難しいが、短期決戦の時に打撃が好調であれば強いチームとなる。

しかし、2連敗したあと、なぜ4連勝できたのでしょうか。

理由は二つあると思っています。

① 「宮城の方が断然いいので」に燃えたナイン

これは東が先発する時の、ソフトバンクの村上コーチの発言だ。いつもレギュラーシーズンで対戦している宮城の方がすごいと思って、東と対戦すれば、楽に打席に入れるという意味で発言しただろう。しかし、DeNAはこれに怒り、燃え、逆襲の4連勝につながったと思います。

② ムードメーカー,桑原の発言

2連敗した後、「負けて悔しくないんか」という発言をしたそうだ。ムードメーカーのこの発言はナインに響いたのでしょう。負けて落ち込むナインを鼓舞し、自らも守備でも打撃でも活躍した。まさにMVPの活躍でした。

6. まとめ

2010年のロッテに続いて、史上2チーム目の下克上日本一を達成したDeNA。これによって、佐野選手のFAは無くなったのかと思います。(笑)

なぜなら、日本一を達成して、1番になりたいから移籍するという理由がなくなったからです。出番をもらえて、優勝を目指せるチームからは離れないでしょう。

ともあれ、今から来シーズンが楽しみです!シーズンお疲れ様でした!!!

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